8つのサービスに散らばった自分の仕事を、1つの窓から日本語で聞けるようにした
メール・チャット・カレンダー・リポジトリ・AIの作業ログなど8つの源を横断して、日本語の質問に一次情報の引用つきで答えさせる。実装して分かった落とし穴つき。
「あの件、どこまで話が進んでいたか」を思い出すのに、メールを探し、チャットを遡り、カレンダーを見て、リポジトリの履歴を確認する。1件あたり数分で、1日に何度も発生します。この探す時間は成果物を1つも生みません。
そこで、8つの源をまとめて1つの窓に通しました。メール、チャット3種、カレンダー、リポジトリ、ドキュメント、AIの作業ログです。質問は日本語で書きます。答えは必ず一次情報の引用番号つきで返ってきます。
設計で効いたこと
答えは一次情報だけで組む
引用できない情報は答えに入れません。もっともらしい要約が混ざると、間違いの発見が事実上できなくなります。引用番号が付いていれば、怪しいと思った箇所をその場で開けます。
見えていない期間を宣言させる
源ごとに、構造的に取得できない期間があります。そこを黙って「何も無かった」として扱うと、空白が事実に化けます。返答に「この期間は見えていない」を必ず添えます。
取りこぼしの有無を返す
検索の該当件数と、実際に見せた件数を別々に返します。該当が表示より多いときは取りこぼしがあると分かります。上位20件だけ見て結論を出す事故を防げます。
実装して分かった落とし穴
件名は嘘をつく
「Re: 〇〇の件」が20通続いていても、中身は途中で別の話に変わっています。件名で束ねると、束ねた瞬間に内容を取り違えます。本文を読んで分けるしかありません。
同じ件名が続いていること自体が情報
同件名の往復が多いやりとりは、たいてい交渉です。件数そのものが「揉めている」の指標になります。
金額の語は必ず全源を横断して探す
見積りはメールで送られ、金額の変更はチャットで決まり、確定はドキュメントに書かれます。1つの源だけを見ると、必ず古い金額を掴みます。
件数と文字数の二重の打ち切りに注意する
「50件まで」と「1件あたり500字まで」が両方かかると、長い1通の肝心な部分が消えます。打ち切りは件数と文字数の両方を疑います。
社内で使う検索やダッシュボードは、正しいかどうかより、間違いを見つけられるかどうかで寿命が決まります。
弊社がこういう仕組みを作るときは、「答えが間違っていたときに、どこを開けば分かるか」を先に決めます。