広告ブロックとSafariに消される訪問者を、自社サーバで取り切る
ブラウザのCookie規制と広告ブロックで落ちる訪問者を、自社ドメインの受け口とサーバ側で発行する識別子で取り切る。自社メディアでの実稼働データつき。
多くの計測ツールは、訪問者のブラウザから第三者のドメインへ直接データを送ります。この作りには穴が2つあります。SafariとFirefoxは計測用のCookieを短い期間で消します。そして広告ブロックを入れている訪問者は、送信そのものが止まります。
やっかいなのは、落ちた訪問者が「来なかった人」として記録されることです。減っていること自体が画面に出ません。グラフは今日も滑らかで、何も起きていないように見えます。
組み替え方
受け口を自社ドメインの中に置く
計測の宛先を
自社ドメイン/t/のようなパスにします。ブラウザから見ると自社サイトへの通信なので、第三者としての規制の対象になりません。広告ブロックの遮断一覧にも載りません。識別子をサーバ側で発行する
訪問者の識別子をJavaScriptで作らず、サーバが発行して HttpOnly 属性を付けて渡します。ブラウザのスクリプトから読めない形にすると、ブラウザ側の保存期間の制限を受けません。個人を特定する情報は持ちません。
生ログのまま倉庫へ入れる
受けたデータは集計せずに1行ずつデータウェアハウスへ入れます。集計済みの画面しか残らないと、あとから問いを変えられません。生で残っていれば、去年の数字を今年の問いで数え直せます。
ボットをサーバ側で分ける
受け口に来る通信にはボットが相当量まざります。サーバ側で判別して印を付けておくと、人の数と機械の数を後から別々に数えられます。
自社メディアでの実稼働
弊社が運営している2つのメディアで、上の構成をそのまま動かしています。入っている生ログの実数です(2026年10月7日時点)。
- 入っている生ログ
- 1,720行 16日ぶん。受け口からデータウェアハウスの1行まで、止まらずに通っている。
- 対象ページ / イベント
- 66ページ / 11種 表示だけでなく、クリックとスクロールの到達も同じ経路で取る。
- うちボット
- 48.0% 826行。分けずに数えていた期間は、訪問者を2倍に見ていたことになる。
この数字は弊社サイトを弊社の基盤で計測したものです。導入した会社でどれだけ増えるかは、その会社で2週間並走して実測しないと出せません。弊社はその実測から始めます。
どこで効くか
広告の費用対効果が計算し直しになる
取りこぼした訪問者は、広告からの成果としても数えられていません。出稿額が大きいほど、見えていない成果も大きくなります。計測が通ると、止めるべきだった広告と伸ばすべきだった広告が入れ替わることがあります。
ツールを乗り換えなくていい
いま入っているツールはそのままで、並べて動かせます。両方の数字が同じ画面に出るので、どちらで意思決定するかを選べます。
作ったものが自社に残る
サーバも集計も自社のクラウドの中に置けます。作った会社との契約が終わっても動き続けます。